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水銀燈 | |
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原作・出典元 | Rozen Maiden |
性別 | 女 |
愛称・呼び名 | 銀様 銀ちゃん |
一人称 | 私 |
性格 | 冷酷 クール |
特徴 | 銀髪 黒い羽 |
口調 | 語尾を延ばす猫撫で声 |
備考 |
契約者:柿崎めぐ 派閥:水銀党 設定の二次改変度が大きい |
水銀燈(すいぎんとう/Mercury Lampe[1])は、PEACH-PITの漫画「Rozen Maiden」の登場キャラクター。
ニコニコ大百科の項目「水銀燈」も参照のこと
概要
伝説の人形師ローゼンが作り上げた、7体の生ける人形ローゼンメイデンシリーズの第1号。人工精霊はメイメイ(紫/水色)[2]。黒薔薇の乙女。
自分を造った「お父様」に異常なまでの愛情を見せており、ドールズの共通の目的である究極の少女「アリス」になることへの願望は姉妹の中でもひときわ強い。そのために必要なドールズの動力源「ローザミスティカ」を集めるため、他の姉妹たちとのサバイバルゲーム「アリスゲーム」を積極的に行おうとする。
「おばかさぁん…」と相手のことを見下すような喋り方をするうえ、度々「ジャンクにしてあげる…!」と口にするなど高圧的。性格は非常に冷酷で好戦的であり、戦闘力は他の姉妹と一線を画す実力を持っているなど、ほのぼのキャラの多いほかの姉妹と比較しても飛びぬけて異質。孤高の一匹狼で慣れ合いを嫌う。第五ドール真紅とは犬猿の仲である。
一方で自分の契約者である柿崎めぐに対しては優しさも見せており、彼女の行動自体もあくまでルールに則ったものである故、下種な悪人というよりいわゆるアンチヒーローである。
アニメ版では「腹部のパーツが無い」という独自設定がある。それ故、自分でもよく言うくせにいざ自分がジャンクと言われると激昂する。さらにアニメでは他のドールズと比べて体型はややグラマラスに描かれており、それは後述の二次創作・やる夫スレで誇張して描写される様になった。
このように、彼女は共通して悪役に近い存在としてみられている。実際にアニメ第1期では純粋な悪役(ラスボスである)、原作とアニメ第2期では前述のとおり根っからの悪人ではないもののその根底は変わっていない。アニメ特別篇の『オーベルテューレ』もこれに則っている(アニメ1期の悪役キャラに歪む前の過程が書かれている)。
しかし原作第2部以降ではめぐが雪華綺晶の手に落ちた為、ライバル関係である真紅と一時停戦、ひいては共闘関係を結ぶ。共闘するうちに事情あって一時的に蒼星石に戻したローザミスティカの返却を伸ばすなど若干の心境の変化が見られるようになった。およびかつてより毒気がなく飄々としていて自分の領域にいつの間にか入り込んでいる金糸雀を苦手としていることが判明し、以降の話や外伝などでは一緒に出ると水銀燈のほうが折れて行動を共にするシーンもいくつかある。
二次創作における水銀燈
二次創作においては、上記のような原作の性格で書かれることはほとんど無い。ドールズの中では原作と二次創作の乖離が最も激しいキャラクターといえる。
これはVIPで投下されるSSの影響が大きい。性格がキツすぎてそのままでは動かしづらく萌えにくいという理由により、内面は大幅に改変される事が多く、彼女はSSでは日常茶飯事のキャラ崩壊の餌食となってしまう。
アニメ1期8話での「乳酸菌摂ってるぅー?」と言う印象的な煽り発言が転じて、乳酸菌飲料、特にヤクルト大好きキャラとして描かれたり、原作での、寝るところは病院近くの廃教会で、普段も契約者のめぐの傍におらず決まった場所に居ないでフラフラしているという行動から、浮浪者・ホームレスとして設定されるなど、原作での盲目的なまでにアリスを目指している残忍な彼女とは程遠いキャラが完成されていった。これらのキャラ崩壊は、原作とのギャップもあいまって読者からのウケが非常に良かった為、やる夫スレ作者を含めたたくさんの人間に認知されることになる。
ファンの間では、原作の水銀燈を「銀様」と呼び、それと区別する意味もこめてこれらの改変がされたキャラを「銀ちゃん」と呼び分けることがある。そしてこの流れは、後述するやる夫スレにおけるキャラ改変へと繋がっていく。ナイスバディな女性として描かれることが多いが、これは公式設定ではなく、二次創作に置ける後付設定である。原作ではセクシー描写などは一切なく、公式アニメでも他の姉妹と比べて胸の膨らみが確認出来る程度である[3]。姉妹の中で最年長の姉キャラということが、お色気役としてのキャラ付けにマッチしたのと、原作中に巨乳キャラほとんどいなかった反動で、この様な後付がなされたものと思われる。
やる夫スレにおいて
絶大な人気を誇るキャラクターの為、AAの種類も非常に豊富である。しかしやる夫スレ初期主流の学ぶ系においては、彼女のキャラではどうにも上手く配置できなかったので、人気に反し登場は少なめだった。後にストーリー物のやる夫作品が流行することで、彼女は多くのスレに登場することとなった。
同じく絶大な人気を誇りヒロインを務めることが多かった翠星石や長門有希とは、お姉様キャラであることや二次創作によるセクシー設定など決定的に違う点があったため、二人とは別の層のファンを獲得。やる夫スレのヒロインとして登場する頻度がトップクラスになった。
やる夫のヒロインとして有名になった感があるものの、やる夫に限らず、やらない夫をはじめとする多様なAAキャラ/版権キャラクターの恋人としても起用される。例えばやらない夫のヒロインとして着目してみると、2015年10月31日の「やらない夫スレヒロイン策定会議」を基にした集計では2位である。
ジャンルがR-18の作品などではお色気ヒロインとして最も活躍するキャラクターになった。特に、巨乳キャラとしての設定が強調されるが、前述の通り、これは二次創作限定の設定である。
やる夫スレにおいては、明るい性格や年上の包容力ある女性として書かれたり、キツい性格でもツンデレ的なもので、原作よりはかなり丸くなっている。姉妹同様に人形ではなく普通の人間として扱われるのが普通であり、ローゼン姉妹の長女とする作品も多い。SS(前述)の影響も強く、だらしない性格として書かれたり、頭のほうもちょっと弱いなど、ダメ人間的な扱いを受けることも少なくない。(例⇒ジャンク、芋[4])
原作では武力派な性格なので、戦闘シーンのAAが豊富。RPGゲーム系作品に登場することも多い。ほとんどが原作を踏襲して強キャラ扱いされているが、「私の名前は水銀燈、闇を纏わされ逆十字を標された薔薇乙女最凶のドールよ」と自己紹介するなど、中二病を発症していることも多い。ちなみにこの発言は原作の台詞である。[5]
もちろん二次改変されたキャラクターが全てではない。あえて原作準拠の彼女を描写した作品も存在し、原点回帰的な魅力が評価されている。
主な作品
やる夫Wiki内で「水銀燈」を検索
- 翠星石がやる夫のせいなようです - やる夫スレ初登場作品。「水銀燈は英語が苦手」という二次設定と「I megu daisuki!」の名言が生まれた。この作品の影響で頭が悪いキャラ付けが定着した。対して、英語苦手の風潮は一時的に広まったものの、限定的すぎて使いづらかったのか、2009年以後の後続スレにはあまり影響を与えず風化した。
- やる夫がお隣のお姉さんを孕ませたようです - やる夫の隣の家のお姉さん。この作品以降、セクシーな年上設定での出演が増えた。
- やる夫が鎌倉幕府の成立を見るそうです - 足利義氏の側室・亀鶴役。第二部のメインヒロイン。
- やる夫が水銀燈に帝位を継承させるようです - 主人公。バレンヌ帝国第147代皇帝。
- 銀ちゃんが原作ローゼンの世界に迷い込むようです - 原作クラッシャー。キャラ崩壊してるはずなのに話が成り立ってしまう。
- りゅうのほろんだひ - ヒロイン。かつてできる夫にその命を救われた巨人族の少女。
- ゴゴサンジは秘密の言葉 - 主人公。婚約者を後輩に寝取られたOL。
- やる夫がドラゴンクエスト5の勇者?になるようです - デボラ役。精神面でやる夫を支える賢妻。
- やる夫と「明日への希望」 - 森雪役。やる夫(古代)に対してツンデレな態度を取る。
- 偉大なる冒険者・水銀燈の華麗なる日常 - 主人公。気弱で無知なウィッチ。