ヤンデレは、「病み」と「デレ」の合成語であり萌え属性のひとつ。恋愛により精神を病んだキャラクターを意味する。
概要[]
好きな相手を異常なまでに依存し、ストーカーや行動の束縛、もしも相手が別の女を好きになろうものならその女に過剰な嫌がらせをしたり、いっそ手に入れられないなら男を殺してしまうなどなど、愛情表現の仕方が常軌を逸脱している女性(もちろん男性の場合もある)の事を指す。「精神を病んでる」という言葉と「デレ」を合わさって作られた言葉。
ただし視点を変えれば常に相手に一途、絶対に浮気しない、献身的とヒロインにもってこいの性格である。その為か、ヤンデレ好きは彼女らが出てくる作品を「純愛物」と呼びこよなく愛している。
主に最初から病んでいる場合と、好意を向けている相手が自分から離れてしまうことを恐れてなる二つのパターンに分けられる。正常な状態からヤンデレ化することを「病み化」「闇化」「黒化」などともいう。
2004年に「ひぐらしのなく頃に」がヒット、続いて2005年に「School Days」が発売された。この頃から精神を病んだ美少女という属性が注目されるようになり(佐藤良美などの例がある)、ヤンデレという言葉が生まれたのは2005年後期頃と言われている。[1]
ヤンデレと言う言葉を世に知らしめ、ヤンデレの極みとも言われるSchool Daysの桂言葉はあまりにも有名。本作はヒロイン達が血で血を洗う修羅場を繰り広げる。
用語が生まれたのは最近だが、厳密な定義には諸説あり、また今で言うところのヤンデレに分類されるキャラクター自体は昔から多く存在した。神話や宗教の経典にも、この手の架空の人物は数多い。
やる夫スレでのヤンデレ[]
やる夫スレでのヤンデレは、大抵の場合ギャグ色が強くなってしまい、メインヒロインにはなりえずネタとして登場する事がほとんど。《病的なまでの愛情表現》よりも《攻撃性》の方がどうしても際立ってしまいがちになる。
ヤンデレクイーンである桂言葉をはじめ、園崎詩音や竜宮レナなどがその筆頭に上げられる。スレ作者の中には原作ではまともだったキャラをヤンデレ化させる、はたまた登場女性キャラの殆どをヤンデレ化させるチャレンジャーな者もいる。ギャグと言う認識が強いヤンデレをシリアスに描くのは困難なため、作者の技量が問われるジャンルである。
関連キャラ[]
2000年代以前[]
- 細川忠興 - 戦国時代のリアルヤンデレ。
- シン (北斗の拳) - 男ヤンデレ。
- 山岸由花子(ジョジョの奇妙な冒険)
ヤンデレ黎明期[]
- 竜宮レナ(ひぐらしのなく頃に)
- 園崎詩音(ひぐらしのなく頃に)
- 西園寺世界(School Days)
- 芙蓉楓(SHUFFLE!) - 「ヤンデレ」という表現の由来とされる、アニメ版の「空鍋」で有名。
- 朝倉涼子(涼宮ハルヒの憂鬱) - 主にハルヒ二次創作でヤンデレになった。対象はキョンだったり長門有希だったり。やる夫スレでもヤンデレ扱いされる。
- 桂言葉(School Days) - ヤンデレクイーン。「中に誰もいませんよ」「死んじゃえ」など具体例多数。
- 佐藤良美(つよきす) - 作品コンセプトである「強気系ヒロイン」の特殊例として登場。
ヤンデレ誕生以後[]
- 我妻由乃(未来日記) - 「恍惚のヤンデレポーズ」で有名。
- 大倉都子(ときめきメモリアル4) - プレイヤーの選択次第でヤンデレ化する。
- 佐久間まゆ(アイドルマスターシンデレラガールズ) - 原作では愛が重いだけで他のアイドルとも仲がよく、ヤンデレ"風味"止まり。
- ベラルーシ(Axis powers ヘタリア)
- 龍田 - 公式紹介文が「怒らせるとちょっと怖いヤンデレ"風味"な軽巡」。ヤンデレが全面に出ているわけではない。
- 健音テイ - 安価で決定したプロフィールがヤンデレ。
- 新垣あやせ(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)
- アスナ(ソードアート・オンライン) - ストーカー紛いの行為をヤンデレとして解釈される。
- 清姫(Fateシリーズ)
関連・派生用語[]
- ツンデレ - 普段は「ツン(=敵対的)」なのに、二人きりの場合「デレ」になること。
- クーデレ - 「ツン」では無く、「クール」に振る舞う場合に使われる。
- 素直クール - 「クール」だが素直で好意的なヒロインに対して使用される。