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「太平記」は鎌倉幕府の滅亡から建武の新政、室町幕府の成立、南北朝の動乱、 
細川頼之の管領就任までを描いた「平家物語」と双璧をなす軍記物語の傑作と言われている。 
康永年間(1338年~1345年)までに法勝寺の僧、恵鎮が足利直義のもとに持参した三十余巻の 
「太平記」を複数の人物が書き継ぎ応安三年(1370年)の頃には現存する四十巻本が完成したとされる。 
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    (    \   太  平  記   \ 
     \     \              \ 
      \     \                 \ 
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                 \ 《 三三三三三三三三三= 
                ヽゝ==========ゝ 
やる夫で学ぶ「太平記」
作者 ◆XR6x1ddXyM
ジャンル 歴史系
原作 太平記
時代 1318年~1368年
舞台 日本
投下日 2009年5月24日
投下板 やる夫板
状態 エター
最終投下日 2009年7月2日
話数 10話
主な登場人物 やる夫やらない夫
  


やる夫で学ぶ「太平記」は、室町幕府を開いた足利高氏(尊氏)とその一族を中心に南北朝時代の群像を描く歴史系中編やる夫スレ

作者は◆XR6x1ddXyM。2009年5月24日から連載が始まり、2009年7月2日を最後に作者の書き込みが途絶え、エター作品となった。

ウィキペディアの項目「太平記」も参照のこと

あらすじ

鎌倉幕府が開かれてから130年、政治のひずみが至るところに噴出していた。
名門足利家に生まれた高氏(やる夫)はさまざまな人物との出会いの中で成長し、腐敗した鎌倉幕府打倒を決意する。それは終わりなき権力闘争の始まりだった。

概要

「太平記」を原作とした人物なりきり型やる夫スレ。ただし軍記物全般に言えることだが、「太平記」も史実通りの史料とは言えず、また南朝側の作者によって書かれているため著しく公平性に欠けている。「太平記」をそのまま正史と受け取るのは危険であり、あくまで物語として楽しんでほしいと作者は述べている。
第一部では後醍醐天皇の即位から鎌倉幕府滅亡までが描かれ、後醍醐天皇の新政の実現と破綻を描いた第二部の途中でエターとなった。

主な登場人物

足利氏

  • 足利高氏(やる夫) - 幕府の有力御家人。源氏の悲願である征夷大将軍を目指す。
  • 一色右馬介(やらない夫) - 吉川英治著の「私本太平記」に登場する架空の人物。高氏の幼少の頃からの側近。
  • 足利直義(できる夫) - 高氏の弟。人の良い高氏の代わりに、足利家のライバルを片っ端から蹴落としていく。
  • 赤橋登子(桂ヒナギク) - 北条一族の赤橋家から嫁いだ高氏の正室。夫婦仲は良く、7人の子を儲けたとされる。
  • 足利義詮(やらないのか夫) - 高氏と登子の嫡男。鎌倉で人質になっていたが脱出し、4歳で鎌倉攻め総大将となる。
  • 越前局(リネット・ビショップ) - 高氏の愛人。高氏の長男(直冬)を産むが、嫡男とは認められず寺に預けられる。
  • 高師直(伊藤誠)、高師泰(綾崎ハヤテ) - 高兄弟。立場が被る一色右馬介が活躍するため、作中ではほぼ空気。

北条氏

  • 北条高時(ダディクール) - 政治を疎かにし、闘犬や田楽に興じる。
  • 長崎高資(クマー) - 内管領(得宗家の執事)。専横を極め、主君・高時との暗闘にも勝利する。
  • 長崎円喜(シロクマ) - 高資の父。出家して息子に内管領の座を譲った後も、幕府内で絶大な権力を持つ。
  • 長崎高重(パンダ) - 高資の嫡子。円喜の嫡孫。鎌倉陥落戦で獅子奮迅の活躍を見せる。

新田氏

  • 新田義貞(翠星石) - 貧乏御家人。元は足利家と同じく八幡太郎義家の子を祖に持つため、高氏への対抗心が強い。
  • 脇屋義助(蒼星石) - 義貞の弟。新田家再興のために気負いすぎる面のある兄をよく諌め、輔佐する。
  • 山名時氏(水銀燈) - もとは新田一門だが一族内で冷遇され、時氏の時代になると既に独立した御家人となっている。

悪党[1]

  • 楠木正成(涼宮ハルヒ) - 河内悪党「楠木党」頭領。心情さわやかで、教養があり、さらには卓越した戦術家。
  • 赤松円心(アンデルセン) - 播磨国の豪族。倒幕後は護良親王に近かったため冷遇され、高氏に接近する。
  • 名和長年(ルフィ) - 伯耆で海運業を営む田舎武士。配流先の隠岐から脱出した後醍醐天皇を保護する。

その他

  • 佐々木道誉(伊達政宗) - 近江地頭。京で出会った高氏に上に立つ者としての器量を認め、生涯の盟友となる。
  • 宇都宮公綱(セイバー) - 下野国の名門・宇都宮家の当主。名将。のちに後醍醐天皇の綸旨に応じる。
  • 児島高徳(ポルナレフ) - 隠岐配流中の後醍醐天皇を奪還しようとして果たせず、宿営先の桜に有名な十字詩[2]を刻む。

朝廷

  • 後醍醐天皇(ドラえもん) - 文学に優れ政治を好む。政治を武家から朝廷に取り戻すため、倒幕運動を始める。
  • 阿野廉子(ドラミ) - 後醍醐天皇の寵妃。自分の産んだ三人の皇子をいつか天皇にする野望を持つ。
  • 護良親王(野比のび太) - 後醍醐天皇の皇子。天皇のみが与えられるはずの綸旨を乱発して挙兵を募る。
  • 伊賀兼光(キョン) - 天皇方御家人。'楠木正成に気に入られ、交渉の窓口となる。
  • 北畠顕家(川添珠姫) - 後醍醐天皇により17歳の若さで陸奥守に任じられ、奥州制圧を成し遂げた貴公子。
  • 万里小路藤房(麻呂) - 建武の新政に人々の不満が高まる中、後醍醐天皇に諫言し続けた唯一の存在。

外部リンク

関連項目

  • やる夫が『梅松論』を語るようです - 南朝寄りの「太平記」とよく比較される、足利氏寄りの軍記物「梅松論」を語る作品。

脚注

  1. 現代の「ワル」ではなく、武装集団のこと。
  2. 「天莫空勾践 時非無范蠡」。中国の故事を引用し、囚人となった後醍醐天皇を励ます内容。
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